中年ヒキニート、アイルランドにロードレースを観に行く旅行記
ぐじゃぐじゃ迷ってたり戸籍をどこだったか忘れてたりして、パスポートを受け取れたのが5月の連休明け。
自分で航空券探しても乗り継ぎがクソ長かったりしたので、エッチアイエスの窓口に行く。
今回はエミレーツ航空を使う事にしたので、出発が成田第二ターミナル。北ウィングが歌えない。
ホテルがね…取れなくてね…。アイルランドの田舎町がゴールなので、そもそもホテル自体が少ない。あってもレース関係者用に押さえられてるだろう。ドミトリーは勘弁だったが、ちゃんとしたホテルじゃなくBB(ベッド&ブレックファースト)で良いのに、高いホテルしか探してくれず…まあ代理店だから仕方ないか。初日の夜と出国前のホテルだけ取ってもらい、残りはブッキングとかホテルドットコムとかでなんとか押さえた。
さて今回の旅のお供、アン太郎(左)と虹にゃむ。それぞれアンディとキャムがモデルのあみねこである。思ったより彼らの写真が撮れなかったのが残念。
5/19 成田→/20ドバイ→ダブリン
海外旅行はなんと9年ぶりである。そらパスポートも切れるってもんである。
現地天候が最高気温15度、最低気温9度と聞いて寒さ対策に右往左往。ユニクロでウルトラライトダウンを買ってスーツケースに押し込んだ。
わたしのAn Post Ras 2017が始まる。
EK319便、22時発。夜便出発は初めて。エミレーツの機内食は悪くないけど、コーヒーも紅茶も(自粛
映画を二本観る。「君の名は」「この世界の片隅に」。前者は背景が綺麗な今時アニメとしか思えず、後者は良い作品だと思う。ただ、人が良すぎ。最後のエピソード必要?まあ個人の感想です。
ドバイ着4時15分。WiFiは飛んでるわUSB充電コーナーはあちこちにあるわで、いろいろ隔世の感。
コーヒー飲もうかなと思ったけどユーロ紙幣しか持ってなくて、おつりがUAEドルで帰ってくるときいてやめといた。
搭乗サインが出る頃夜が明けてくる。
EK161便、7時15分発。当たり前だけど全く日本語が通用しなくなってくる。
すぐ着くかと思いきや5時間もかかった。
11時45分頃ダブリン着。風向きのせいかすこーし早め?でも滑走路が混んでるから結局同じ。
イミグレでは大抵サイトシーングと滞在日数とその晩のホテルぐらいしか言わないですむんだけど、「一人みたいだが友達が待ってるのか?」的なことを今回初めて訊かれた。残念ながら一人だよ。
うむ、お約束通り雨。心配した寒さはさほどでもなかった、や、寒さに悩まされることは旅行中にはなかった。
空港からエアリンクエクスプレスの747というバスを使うと、この日のホテルに一番近いらしい。まで調べてバスに乗ったら、バス停がホテルの前だったw 片道大人7ユーロ(以下、2017/5現在のお値段)。
奥に看板が見えてるのがホテル。Best Western Plus Academy Plaza。コノリー駅へはまあ徒歩7、8分。部屋もベッドも小さいけど一応シャワーのお湯の出はまとも。ホテルの前にDublinbikes(レンタル自転車)のステーションがあったけど、路面が良く無いのと旅行者だと三日間チケットしか作れないようなので使わなかった。面白そうだったけど。
チェックインして荷物を部屋に放り込んで、翌日のスタート地であるダブリン城に下見へ。
こういう路地で街が出来てる。1日の中で土砂降り→快晴が普通に繰り返されるので、石畳がものすごく滑る。トレッキングシューズでもツルツルするのに、地元のお兄ちゃんがクロスバイクでスイ〜っと通り過ぎて行ったりする。逞しいよね。
ホテルからダラダラ迷いながら徒歩でダブリン城着。レースの準備とかセレモニーの設営とか、気配が何も無い。普通に観光客で賑わってる。
寒いどころか良い天気すぎて暑いくらい(二時間前は土砂降りだったくせに)
お城の学芸員ぽい女子に聞いてみたら「ああコレ?明日多分ここから出るわよー明日明日」と、わかってんだかわかってないんだかよーわからん態度で言われたので、ここにいても設営は始まらないと判断して城を出た。
昼だかおやつだかよくわからないけど、食べないと。スタバより街中で見かけるCOSTA Coffee。っていうか、ビューリーズがない…
翌日はセレモニアルスタート見送ったら高速バスでゴール地のロングフォードに移動するため、セントラルバスステーション(Busáras)がコノリー駅の近所らしいので確認に行く。スーツケース入れておきたいんだけど、ロッカーって使えるのかな?(大昔IRAが停戦する前はテロ防止でゴミ箱とロッカーが軒並み閉鎖されてた)無事、朝の6時半くらいから地下のロッカーが開いてるので、チェックアウトしたらまずここに直行しよう。
鉄道のコノリー駅前で、明日からのレースへの抱負を胸に。
ホテルに戻る途中で雨が降り出して、たちまち土砂降りに。皆慣れたもんで、平気でカフェやらホテルやらに雨宿り(だけ)してる。お店の人が迷惑そうにしてるけど、どうにも動けないしねえ(傘をさすという選択はほぼない)。
夏が近いので、ヨーロッパは21時半くらいでも陽が落ちないのでうっかりしてると凄い時間になってたりする。急いでSPAR(地元?のコンビニ)で夕飯を買い込みホテルに戻る。
あまりお金使いたく無いのでコレでいいわw
ツイッターをチェックしながら、レース公式アカウントにレスをつけたら公式となんとキャムからイイねを貰ってDAI・KOU・HUN!
あわあわあわあばば:(;゙゚'ω゚'): pic.twitter.com/SFJQ4t78k5
— ぴよ子さん@復活CamMeyer! (@piyosaaaaaaaaan) 2017年5月20日
わたくしが一方的に彼のSNSはフォローしてるけど、面識は全く無いです。あまりマメに返事返すタイプではなさそうなのに…気まぐれなお人だよ!因みに写ってる緑のブツは、スタート地や(間に合えば)ゴール地で掲げるためにわたくしが描き下ろしたキャムのフラッグです。
これな。今回の追っかけグッズとして、初めてフラッグを作ってみた。テトロンポンジで作ったので、風で翻っちゃうけど折りたたんで持ち歩けたのでバッチリ!ただ、文言をキャムだけじゃなく「&オージーボーイズ」にすれば良かったとちょっと後悔。当時はそこまで気が回らなかったのよね…
今まで描いてツイッタやインスタグラムにうぷしてたお絵かきをポスカにしたり、シール作ったりしてキャムに押し付ける予定キリッ
急ごしらえだけどオーストラリアチームに配る用に作ったポスカ。キャムが大きいのは愛の差だ(キッパリ)
11 アレックス・ポーター
12 キャメロン・マイヤー
13 マイケル・ストーラー(Mitchelton-SCOTT)(以下ストーラー君)
14 サム・ジェナー(Mitchelton-SCOTT)
15 サム・ウェルズフォード(以下サムちゃん)
わたくしが全員からサインを貰う用。あとは、チクリッシモ53号。16ページの見開き写真にキャムがいるので、タイミングが合えばサイン貰いたい。ていうか、本人にプレゼントしようと思ってたのにバタバタしてて買いそびれたorz
飛行機であまり寝られなかったのと、歩き回ったのとで日付が変わると同時に寝落ちした。
5/21 ダブリン→ロングフォード
第一ステージ DUBLIN→LONGFORD
アラームより前に目が覚める。有難いことに、全行程のホテルは朝食がついている。今朝はビュッフェ。けど、緊張してるせいかあまり食欲が無い。体が追っかけモードになってるからだ。
Busárasのロッカーに無事荷物を放り込み、ダブリン城に向かう。
おお、設営してる!してる!間違いないここだ!
中の広場にチームカーが集まってくる。が、ふと外の駐車場を覗くとバンがたくさん停まってて選手村が出来てる!あばばばば!
おろおろオーストラリアチームを探し回る。ひとりのおじさん(多分監督だと思う)がオーストラリア国旗のついたジャンパー着てたので、キャムのフラッグを見せてたずねると、
「ああキャム?あそこの白いバン、あの辺で待ってればもうすぐ来るから」
と親切に教えてくれた。よかった〜センキュー!
これがその白いバン。車の裏側にアウトドア用のベンチが並べてあって、イタリア人スタッフが電話かけてた。フラッグひろげてウロウロしたらサムズアップしてくれたw 電話終わって声かけたら「座りなよ♩キャムならあと少しで来るよー」と、大変フレンドリーなおっちゃんでした。ダニエーレありがとう。
とかなんとか言ってるうちに現れた車(右端にチラっと写ってるバン)からサム・ジェナーが降りてきたああああ!ポスカ渡すのが精一杯。だだって、ああああばばばあばばばばきゃ、キャムが、キャムが!!
本人目の前にしてああああうあうしか言えず、サイン貰う紙を持ってる手もガクガクしちゃってあばばばば状態orz 「…と?…と?」とニコニコ聞いてくれて、は??となったけど「Photo?」と言ってるのに気づいて我に返った。アイフォン自撮りも手が震えて、結局スタッフに撮ってもらった写真がこちらになります。終始にこにこ応対してくれて、流石トップカテゴリーで走ってた人は違うなあ(*´ω`*)キャムは終始スタッフや若人らから「フェイマス!フェイマス!」と野次られてましたw
あとは他の若人らにポスカ渡しつつサインを滞りなく貰い、セレモニー会場に入る時に写真などを撮らせてもらう。左からサムちゃん、ポーター、ストーラー君。
せっかく撮らせてもらったのに、全身入れたつもりなのにどーして!orz
わたしの後ろにいた親子連れとも写真撮ってた。幼子にニコニコ話しかけてハイタッチ(笑)してたので、わたしも調子に乗ってハイタッチしてもらった。
中の広場に戻り、チームプレゼン的なステージでのサイン。順番待ちのオーストラリアチーム。
フォトセッション。
さっさとはけるキャム(笑)、えっマジ?早っって言ってそうなポーター(笑)
わたくしはフラッグ掲げながらゲートに移動。
たまたま近くに一人でストーラー君(↑Wikiより)がいて、わたしの前まで来てくれた。ニキビ痕とお顔の産毛がおぼこい二十歳の、あんまり大柄じゃ無いお坊ちゃんなルックスだけど、ジェイコ・ヘラルド・サンツアーじゃ総合5位(4位キャムと2秒差)、新人2位となかなかどうして猛者である。見た目はあくまで大人しくてマイペースでシャイボな感じだが、一生懸命気を遣ってくれて話しかけてくれた。
「(ダブリン以外の)他に何処行くの?」ロングフォード(この日のゴール地)には行くよ。
「何週間くらいいるの?」水曜日には帰るよ。
「アイルランド何回目?」二度目だよぼうや。
「キャムとは日本で会ったの?」いや、さっき会ったのが初めてだよぼうや。←アイウェアの下で、はあ??という顔をされた気がする
「自転車乗りの友達はいるの?一人で走ってるの?」何人かいる(見栄を張りました)よ、わたしの自転車はトレックだ、あくまでただのサイクリングでスローライドだ、レースやトレーニングじゃない。
「君の英語、グッドだよぅw He he he」…おぼこい二十歳に英語を褒められる中年ヒキニートェ
ごめんな、一緒に写真撮っときゃよかったなー。
五分前だよーなどとガーミンを見ながらスタートを待ち、号令と共にパヴェをスイーッと走って行きました。隊列がざああああっと通り過ぎていくなか最後尾にキャムがいて、通り過ぎる時にフラッグを見つけて手を上げてくれてました。この日は30分くらいセレモニーランの後レーススタート。
この時点でほぼ必須項目を達成してしまったのと、移動に公共交通機関しか使えないのでゴールは間に合わないことにスッキリ諦めがついて、焦らずBusárasに戻る。
一先ずスーツケースをピックアップして、バスの時間までお昼ご飯のようなものを。因みに、お腹は空いてるんだけど食欲が無い。おまけに紅茶って言ったのにホットチョコレートが来た…どうりでご丁寧に「マシュマロ入れる?」って聞かれたわけよ…重甘いよママン…
予約しようかと思ったけど直前でも買えた、ロングフォード行きのバス。大人片道16ユーロ。ここから先は未知の土地、くどいくらい目的地を言って、運転手に一番近い席に座る。
ダブリン空港経由でバスは走る。すぐ窓の外はこんな景色に。ツイッタでレースを追えるんだよねえ、考えてみれば。途中でレースの方が先にゴールする。この日はオージーチームは難なく無事ゴール。ついでにジロ・デ・イタリアもチェック。
多分この先もこんな調子で、スタートを見送ってたらゴールは間に合わないだろう。出国ぎりぎりまであれこれ調べたけれど、アイルランドってやっぱり田舎なのだ。ラインレースを一人で運転免許持ってない奴が観戦に行くとなったら、これ以上どうしようもない。これで物怖じしないで言葉が堪能なら、ゴール前まで行く車の人とかを探して一緒に連れてって…とかも出来るんだろうな。わざわざ日本から観に来たってなったら、大笑いして快諾とかしてくれたかもしれない。でも残念ながらわたしはコミュ障なんだ。
レースがゴールして一時間以上経ってからロングフォード着。この日のホテルがどうしても!ここしか取れなかったっていうお高い&駅から2キロ離れてるホテルorz
大きい通りをスーツケース転がしながら20分くらい歩くと、二叉路にホテルへの案内看板が立ってて指示通りこんな道を行く。
え、え、
マジ!?これマナーハウスってやつじゃ…へったくそな写真のせいでちっとも厳かに見えないけどorz Viewmount House。因みにここはエッチアイエスでは扱いが無いので、Booking.comで個人で予約取りました。一晩150ユーロ…ひゃくごじゅうユーロ!!厳か(脳内補完でお願いします)なドアを開けて、予約済みのメールの出力を見せてあっさりチェックイン。英語下手でごめんねって言ったら「私も日本語話せないですよ」と静かに答えてくれた。
( Д)゜゜へ、部屋が広っっ!ベッドがデカ!!!こ、これ絶対選手より良い宿だよ!?
ファ!?アイロン!?バズローブ!?だがバスタブはなかった。底冷えしそうなんだけど、セントラルヒーティングのおかげで寒くはない。いやこの時点では、荷物持って歩いてきたので暑いくらい。で、ちゃんとホテル内WiFi飛んでるんだよね…伝統と最新技術の融合…
夕飯のお買い物も兼ねてバス停の確認とか、お散歩。15分くらい歩くとロードレースファンにはお馴染みのLiDLが。入ってみたけど、スポンサーしてるクイックステップフロアーズの選手入りポスターとかチラシがあるわけじゃ無く、ファミリー向けスーパーなんで大容量の商品しかなかったので何も買いませんでした。
ホテルは敷地内にピクニックコースみたいなものがあるほど広大。お食事が素晴らしいんですって。そんな立派なディナーなんて無理なので、前日のダブリン同様カップラーメン買って部屋で食べます…
ん?バイクラック?なんだかサイクリングクラブみたいな団体が泊まってるっぽい。
おや?レースのプレス関係者が泊まってるのかな?宿にあぶれたのかしら…明日スタート会場まで送ってくれないかな←
ロビーとか廊下でそれっぽい人らとすれ違う。ハローって言っといた。
…さて、豪華で広いお部屋に浮かれてて、ティーセット、そう電動ケトルが無いことに散歩から帰ってきて気がついた!静かなホテルで、従業員さんがどこにいるのかわからんし、レストランがまたドレスコード厳しそうで入りづらい…マジか!?どうしよう!?紅茶が飲めないお湯が沸かせないぉ!
…疲れちゃったからもうイイや…たまたま買ったスコーンがあるし、あ、洗面所の蛇口お湯出たから熱湯になるかも!…熱湯にはなりませんでしたorz まあコレも従業員捕まえればお湯もらえたかもしれないんだけど、もし必要なだけ淹れてあげる的な感じでポット持って来られて、立派な部屋でカップラーメン差し出せるかっていう…。追っかけモードだから其処までひもじく感じてなかったので、スコーン食べてシャワー浴びて、さっさと寝ました。バスローブとお布団がとても上質だったので、全く寒くなく眠れた。
本日の戦利品。
5/22 ロングフォード→ウェストポート
第二ステージ LONGFORD→NEWPORT
うん、なんか普通に席についてフルでアイリッシュブレックファーストって言えばよかったらしい…。メニューとか渡されたから、あれこれ言わなきゃいけない気分になっちゃってさ…つか、こんなきちんとした宿泊まった事ないんでさ…従業員の人変な顔してた…でも、あんま食欲なかったからイイや。
電車駅まで結局歩いて、ウェストポート行きバスの確認。12時20分に22番のバスに駅前から乗れと、メモってもらう。荷物を預けて、スタート地点のLongford Arms Hotel前へ。ビブつけてるスタッフに確認してから、本日の選手村Longford Army Barracksに向かう。
ダブリンでは選手が身支度したり出走サインしたりする選手村とスタート地点が隣接してたけど、ロングフォードはちょっと離れてる。ぼやぼやしてると、あっという間に選手が自転車でツイーッと行ってしまう。ていうか、ジャパンカップみたいにホテルで身支度して出てくるっていうんじゃないんだよね。バンから降りて、野外でやおら着替えだすのはビビるよ///
本日のオーストラリアチーム。恥ずかしくってこれ以上近寄れません。
と、うだうだしてたら、外人男性に声をかけられる。びびってると、わたくしをホテルで見かけたという。
ああ、そういうことかと納得してると「レースのテクニカルブックを持ってるか」と問われ、持ってないと答えたら彼の分らしきプレス用の冊子をくれた。ちと大きい(しかも良い紙だから重い)けどちゃんとした冊子でビビったけどありがたい!
今このブログを書きながら見返して気づいたけど、オフィシャルの病院(!)とホテルが全部載ってたわw 出発前に欲しかったなあ(ダウンロード出来るやつにはホテルの記載なし)
「どこから来たの?イギリス?」トーキョー、ジャパンだよw
「(フラッグを見つつ)キャム?誰かな?ああ、マイヤー!知ってるよ、彼はオーストラリアトラックのスターだ」お、よく知ってるじゃん・
「日本には自転車競技の選手っている?」う、現役だよなあ橋本選手かな?と思ったけどコーイチ・ナカノ?「おお!そうだね彼はヨーロッパの自転車界では有名だよ!」
「どこまでレースを観に行くの?」ニューポートまでは行くよ、でもホテルは取れなくでウェストポートだけどね。と言ったら、ああわかるって顔された。だよねえ、彼関係者なのにオフィシャルじゃないわたしと同じトコに泊まってたんだもん。
因みに男性はこちらのレポーターさんでしたwwwww グラハム・リトルさん(小柄だった)は北アイルランドでは有名なスポーツジャーナリストだそうなんだけど、SNSを何もやってないっぽいのでお礼が言えてないんだよね。
などとボヤボヤしてたらキャムがスイーッと出て行ってしまったので、スタート地点に移動。あわわ!と慌てたけど、一瞬の本気走り(?)が観られたので良しとする。
ダブリンに引き続き、本日もストーラー君はスタートラインに一人でいたので声をかけた。彼はアイルランドの前に、イタリアのGran Premio Industrie del Marmoというレースで勝ってるのでニュース画面見せながら、これ君だよね?おめでとう!って言ったら「そーだよ、He he さんきゅー」だってさ。そばにいた別の選手に「(ストーラー君を指しながら)フェイマス?」と聞かれたのでフェイマス!と答えておきましたw
フラッグ持って立ってたら、キャムが気づいてくれたので少し駆け寄ってみる。素早くすればイイかな?と試しにチクリッシモ出したら「あ、ツアー・ダウンアンダーだね!」とささっとサインくれましたよ!やったー!流石に多少落ち着いてたので少し話せました。
「アイルランドは初めて?(必ず聞かれるなー)何日いるの?」二回目よ(´∀`)水曜日には帰るわ(´∀`)
昨日は眠れた?寒くない?「うん、眠れたよ。天気悪いね、雨降るかなー?ベスト車に置いてこよっと。See you!」
と、チームカーまでスイーッと走って行きました。See you!ですってよ奥さん!See you!(涙)!キャムが!(別に普通の挨拶だってばよって)
最後尾に戻ってきて(彼の定位置なのかな?)、なんだか落ち着かない様子で自転車をいじってたのがちょっと気になった。号令でこっちをチラ見して走り去って行ったのでした。頑張って、気をつけてゴールしてね、また明日。
駅でバスを待ちつつ。なんてことないスタンド売りの紅茶が本当美味しい。心配してた寒さも、選手がアームカバーつけてたりなかったりするくらいだったので大丈夫そう。メリノ混のインナーにウィンドブレーカー、山用レギンスにハーフパンツ、トレッキングシューズでばっちり。
さてとバスに乗ります。24.5ユーロ。当日にいきなり片道で買うのが一番損するんだけど仕方ないね。
こんな荒涼とした風景の中ほげーっと乗ってると、レースはかなり速く進んでるみたいで。どのステージも距離150キロあるかないかなんで、これはもう完全に今日もゴール間に合わないw
というのも、今夜の宿はゴール地から約16キロ北に離れた別の町、ウェストポートだから。二つの町の間を直接行き来するバスは、一日早朝と夕方だけ(ニューポートに電車はない)。ゴール地ニューポート自体が小さな町で、メインストリートにホテルが一つしかない。そこはレース関係者で埋まってるので、追っかけるとしたら近隣の町に泊まるしかない。正直計画を練ってる時に、行くかどうかかなり迷った。それなのに宿が取れてしまった。電車の駅からはかなり離れてるけど、バス停からは近い(郊外の電車駅は町の中心部から離れてる場合が多い)のが幸いした。ニューポートからの移動がバスだったから。とにかくウェストポートに行ってみよう。その場でどうにかしてどうにかするのがわたくしの生き方だ!←
バスの中でレースの結果を知る。キャム17位でゴール!?ナーヴァスな風に見えてたのは気のせいだったのかな!?良かったー!だが、この日ポーターがDNF。あらー残念だこと(´д`)
途中一回乗り換えがあってビビったけど、無事ウェストポート着。これでもかっていうくらい曇天。
だが、ホテルは大当たり!Mill Times Hotel Westport。80ユーロ。ここも個人でHotels.comから取りました。バスタブがありゅうううううう!!
これ!これ!これ大事!紅茶もカップラもこれがないとダメでしょ!?←
明日の移動について下調べも兼ねて町歩き。駅の位置を確認しときたい。バス停の時刻表を見ても、やっぱり期待できない感じ。
で、ウロついてるうちにみるみる晴れてきて快晴に。なんなんだよ、イギリスもアイルランドも!好き!←
ホテルに戻ってきて、ロビーでタクシー会社のチラシが。小規模なツアーとかも企画してるみたいで、もしかしたら交渉できそうかな?因みに流しのタクシーはほぼ無い。
カウンター嬢に拙い英語で聞いてみる。
ここからタクシーでニューポートまでどのくらいかかる?「時間にして20分くらいかしら?20〜30ユーロくらいね」
明日朝ニューポートに行きたいんだけど、タクシー呼んでもらえる?「もちろん!何時に呼べばいい?9:30ころね」
ううう、あとは運ちゃんに交渉するだけしてみよう。町歩いてたときは正直、明日このままダブリンに戻ってもいいかなって思ってた。しり切れとんぼ気味だけど、二度と来れないと思ってたアイルランドに来れただけでも良かったじゃん、と。でも、キャムの調子が良さそうなんでお見送りにどうしても行きたくなった。ケチってきたお陰で現金はある!電車代抜いてもある!このためになるべくお金使わないように、最初から計画してたのさ。多少多めに払うことになったしとても、200ユーロとかにはなるまいて。
なんであれこれ心配してたかというと、スタートを見送ったあとにウェストポートから電車でダブリンに戻らないとならないから。ニューポートからダブリンに戻るとなると、早朝から高速バスで二、三回乗り換えないとならないので現実的では無い。電車に間に合うように戻ってこれないなら諦めるしかなかった。
ビタミンはフルーツで摂取するスタイル。
22時過ぎても陽が落ちきらないので明るい。
本日の戦利品。
5/23 ウェストポート→ニューポート→ダブリン
第三ステージ NEWPORT→BUNDORAN
これこれ!やっとアイリッシュブレックファーストが食べられた!が、やはり追っかけモードなのと、運ちゃんとの交渉を考えると完食出来ずorz
チェックアウト済ませてタクシー到着。いよいよ運ちゃんに交渉開始。
ニューポートのここまで行ってほしい。11:30にまたピックアップして、ウェストポートの電車駅まで送ってほしいんだけど。「おお、いいよ!」
そして、スーツケース預かっててほしいんだけども「うーん、それは…うん、いいよ!」
やったー!ゴーゴゴー!良かったあああああ。°(°´Д`°)°。途中、別のお客さんをピックアップするんだけどイイかな?と聞かれだけど全然オッケーっす(・∀・)アップダウンが結構ある道をガタゴト30分くらい?で到着。
「今日はレースがあるから交通規制がこれからかかるんだ。すごく混むかもしれないし、ここまで11時30分に入ってこれないかもしれないんだ。遅くなるかもしれないけど」
聞き取りに自信がなかったので降りたここで待ってると言ったら、「オーケー!ここだね、わかった。とりあえず16ユーロくれるかい」あらお安いじゃない。アイルランド郊外のタクシーって車降りてからお金払うのね。チップ渡した方がイイみたいなんだけど、20ユーロ紙幣でちゃんとお釣りくれた。
スタートラインの手前に川があって、橋のたもとに本日のオーストラリアチームカー発見。町側と橋を渡った方にバラバラチームカーが停まってる。出走サインは橋渡ったそばのカフェみたい。
キャムとサムちゃんがスイーッとやってきて、スタート地点のホテルに入って行った。ハロー!とは言ってくれたけど忙しそうである。ふと見るとキャムのサーヴェロが!かっこイイぃぃぃぃぃぃぃ!とニヤニヤしまくってたら、サムちゃんがやって来た。ハロー。
「キャムのサーヴェロ格好イイよねー」おお、選手の君もそう思うのかい。
「いつまでアイルランドにいるの?綺麗な国だよねー」今日スタートを見送ったらダブリンに戻るよ、明日アイルランドを離れるんだわ。
「そうなんだ、レースは楽しかった?」イエスもちろん!寒くない?
「それはねー大丈夫。漕いでると暑くなっちゃうから」なるほど。ポーター大丈夫?
「ああ、彼は体調崩しちゃってねえ(お腹を撫でてたのでポンポンペイン的な何か?)残念だよ、キャムもサム・ジェナーもほにゃらら(聞き取れなかったorz)なんだけどね」
などと話しつつ、テクニカルブックにサインなどを貰っていたらキャムが出てきて慌ただしくスイーッと行ってしまったので(サインは貰った)、深追いするのやめて盗撮に徹した←
そしてまたストーラー君が一人でいたので、調子に乗って声かけた。でもね、この時はちょっとやらなきゃよかったかもしれない。冷静になって考えてみると、そもそもスタート前って皆ナーヴァスになるものではないのか。浮かれすぎだろう、いくら初めての海外観戦だからといって。まあ苛立った態度取られたわけではないけれど、スタートしたらスポーン!とわたしの事など忘れてると思うけど、反省してるんで許してください。
スタートの号令と共に、隊列はこの路地を通り抜けて行った。
ああ、わたしのAn Post Rasはこれにて終了!キャムにお別れが言えなくて残念(´・ω・`)(まだ言うか)
時間通りにタクシーが来てくれて良かった。「いやー、心配してたけど全く普通のいつも通りだね!」マジで本当に良かったわ。
駅について、また16ユーロと言うので20ユーロ紙幣渡してお釣り要らないって言った。荷物持っててもらったしね。したら「(駅の向かいにある)TESCOにはコーヒーショップがあるし、駅でスーツケースは預かってもらえるよ。またウェストポートにおいで!まいどあり!」と笑顔で運ちゃんは去って行った。こちらこそ無理聞いてもらえて助かった。スタートお見送りできたのは貴方のおかげだよ。
さて、電車来た。ダブリンのヒューストン駅まで40.60ユーロ。割高だけど時間かからない分仕方ないね。
サンドウィッチ飽きたので、テスコのスコーンがお昼w コレが持ち歩くと地味に重いw そういえば座席ってどこ座っていいんだ!?と焦ったけど、こちらの列車って予約してあるところにサイン出てるから、それがなければどこでもイイんだわ。車中、ツイッタでレースチェックしてたらサムちゃんが逃げに入ってた!結局勝ったのは逃げグループの別の選手だったけど、やだちょっとかなり嬉しい!
ダブリンのヒューストン駅から本日のお宿はちと遠目なので、めんどくさいのと調子に乗ってたのとでタクシー!Clarion Hotel Dublin Liffey Valley。日曜の第一ステージのアクチュアルスタートがこの辺なんじゃないかしら?
レセプションと客室が別棟で、部屋入ったら奥にベッドルーム、お風呂。バスタブついてる!やった!
ふと見ると何?このドア…
な、なんとリビングとキッチン!洗濯室!?( Д)゜゜わたし一人でどーしろと!?
わああ食洗機…他にもグリル?と電子レンジ、勿論ティーセットはありました…
ダブリンのパブ巡りとか、お土産買いに行く♪とか、そういうことが物理的に無理な気分にしてくれる立地なので、近所に見えてるショッピングモールまで行ってみるしかなかった。や、バス停まで10分歩くとか、次の日帰国するのにめんどくさくて…
そんなこんなでアイルランド最後の夕ご飯がバーガーキングですよ。でも、チキンラップ美味しかったw
いろいろ考えさせられる事があって、旅行中凹んだり落ち込んだりした。これ、レースを観に来たって果たして言えるのか?とかもね。それでも顔を上げるとそこはアイルランド、大好きな国に来れたってだけでも感謝するべきでしょ、帰国したらいろいろ現実が待ってるんだしorz きっと100点満点の旅行ではなかったけど、死ぬ前にまた来れて良かった。キャムが出るったって、アイルランドだから無職ヒキニートでも無理して行こうと思ったんだから。若い頃に比べてメンタルコントロールがマシになったので、中年になるのも悪い事じゃないのかもね。
あ、あとわたしは食にこだわりが無いわけではなくて、どん底貧乏旅行だったので怖くてレストランに入れなかっただけです。普通に働いてたら、どんどこホテルのバー行ったりしたですよ。
午後便とはいえ、11時ころには空港に行きたいので早めに寝る。
本日の戦利品。上からサムちゃん、キャム、ストーラー君。
5/24 ダブリン→/25ドバイ
第四ステージ BUNDORAN→BUNCRANA
ビュッフェだとどうしてもバランス悪い朝ごはんである。
空港直行のエアポートホッパーというバスが停まるので、それに乗って行こうと思ってたらチェックアウト中に行ってしまいorz 待ってるのも難なのでタクシー呼んでもらったんだがコレが大失敗。呼びつけ賃含め30ユーロってぼったくり過ぎだろおおおおお!!!!!空港まで14キロしかないんだぞおおおおおお!!!!
チェックインしてお土産物なんぞを探してる時にふと気づく。サポートソックスと首まくらをスーツケースに入れたまま預けてしまったことに。荷物は成田で受け取ってね〜と流れていったあいつ…ああああああ頑張って60ユーロ残したのに!空港内で両方買えたからいいけれど、あああもう!最後の最後に!勿論レースは滞りなく続いている。ツイッタで追いながら、ゴール前にやきもきしつつ搭乗。
EK162便。13時50分発。それがさ、隣のアジア系デブ親父がこっちが座ってもアームレスト譲らない、片足こっちのスペースに突っ込んでるっていうクソDQNなんで、CAさんに交渉して席替えて貰った#くそじじい!って言ってやりたかった…くそなおかげてCAさんがすぐわかってくれたとも言える…
Epic solo win of An Post Rás stage 4 for Michael Storer of @CyclingAus there!!! Congrats @mjstorer_au #Ras2017
— An Post Rás (@anpostras) 2017年5月24日
ドバイ着0時25分。WiFi使えるところでツイッタチェックしたら、第四ステージストーラー君勝利の報!キャムも10位ゴール!きゃああああああ!お話した子が勝った!!しかも山岳ジャージもげっと!
そう、わたしが出国してから、オーストラリアチームは快進撃を魅せることになるのである。
5/25 ドバイ→成田
第五ステージ BUNCRANA→DUNGLOE
EK318便。2時40分発。興奮のあまり、あまり寝ないで落描き帳を埋めるなど。うっかり窓際の席だったので、足がむくみまくり。
ああ帰ってきちゃった…余った小銭は寄付します(換金できないので)
今回の旅行中に怒涛のツイッタうぷ祭り出来たのは、これのおかげです。価格ドットコム経由でフォートラベル GLOBAL WiFiの「アイルランド 3G 大容量」申し込んだ。結構ホテルも駅もWiFi飛んでたんだけど、町歩きしながらとかバス移動中とかもツイッタチェックしたかったしね(ジロ期間中ですし)。保険つけて7日間で8982円。iPhoneの設定は旅行中ずっと、機内モード+WiFi。ポケットWiFiもバッテリーちゃんと保ったし、繋がらないなんて事もなかったので個人的には大満足でした。受け取り、返却も成田空港で出来るし(その場で保険追加も出来る)。もしかしたら3GBも要らなかったかも?カバーはコンデジを入れてたフリースのおまけだけど、壊れやすいって言われたのでこっちに(笑)
飛行機が着陸しても、小一時間動けず。でも携帯電話使ってもいいよってアナウンスがあったのであれこれチェック。ようやくイミグレ通って荷物を受け取り、根性で残した紙幣30ユーロ分を日本円に換金してまるまるリムジンバス代に(涙)
まだふわふわしてたんだけど、食欲戻ってきたんで(笑)ああちゃんと帰ってきたわw したらば。
6 leader
— An Post Rás (@anpostras) 2017年5月25日
Gough @AnPost_CRC
Meyer @CyclingAus
Gullen & Laverack of @teamjltcondor
Meijers & Groen of @DeltaCycling010
Chase Group @36"#Bunch
あああ、きゃ、キャムが逃げにいいいいいい!!!!!!えええええ!どうして、どうしてわたし今日本に居るのよおおおおおお!!!
Lead group, as we pass them now... #Ras2017 pic.twitter.com/4TwwG1Wiw9
— An Post Rás (@anpostras) 2017年5月25日
おまけに自転車がサーヴェロじゃないし!まあこれはこの時だけだったみたいで、のちのステージではちゃんとあのカッコいいサーヴェロに乗ってました。
帰宅して荷解きもそこそこにパソ起動。ジロ&アイルランド!いや、アイルランドばっか気になってジロどころではなかった(笑)
結局この日のステージはキャム惜しくも2位ゴール。スプリントで叶わなかった模様。ああああああああ悔しいいいいいいいい。°(°´Д`°)°。でも、総合は3位にジャンプアップ!惜しいけど良しとします!
AN POST RAS 2017 STAGE 5 REVIEW https://t.co/yIZ6MfJjb4 via @YouTube #Ras2017
— An Post Rás (@anpostras) 2017年5月26日
ハイライト。ストーラー君は山岳ジャージキープ。
An Post Ras 2017結果
その後、キャムは総合3位で終了。
ストーラー君は逃げに乗ったりしてたけど、最後に23歳ポーランド人選手に山岳ジャージ奪還されちゃった。最終的に総合14位、山岳2位、U23総合5位。
最終ステージ、Facebookで定点ライヴストリーミングがあってジロほっぽり出して観戦。ジェナーが逃げに乗るも惜しくも2位ゴール、総合26位、U23総合9位。
サムちゃん、総合56位、U23総合20位。
オーストラリアチームは第八ステージでの外国チーム総合1位!
観に行ったレースで推しのチームが、選手が良い成績残してくれると大変嬉しい。途中雨降ったり道が狭かったりとか、ロードレースとしてはオージーには厳しかったんじゃないかな?とか思ってたんだけど、彼らにはとても良い経験になったのではないでせうか。皆活躍の場があったし。ポーターのリタイアが残念だったけど(最終日まで帯同してたようだ)、皆無事完走おめでとう!次のレースも頑張ってね!
というわけで、終わる。ここまでおつき合いありがとう。お疲れさん!