憶えがき

自転車、手芸、お散歩、へたくそな写真。

過去の地図(要英訳)


新譜が発表になったので、オフィシャルサイトから予約して発売日一週間後に到着。
Tシャツとナップザック、スペシャル2CDのセットもの。まあコレクター癖があるんで日本盤を待てないだけなんだけども(笑)
そしたらば、予想外に売れてるようでAmazonは入荷発送共に大幅に遅れてる模様。ふふん、勝ち組気分だぜ。

さて、このバンドに関しては思い入れがハンパないファンの人が多いのでアレコレめんどくさい。ので、敢えてテキストでバンド名を出さない努力をしています。
ギリギリ初来日公演を観られた大変ラッキーな、その後振り回され続けるある意味不幸なわたくし(勿論これ以上の幸福はないと思ってるけどw)。
初来日の直後にメンバーが脱退して1991年に解散し、紆余曲折あって2006年再結成するわけだが、脱退したメンバーが戻ってきたわけではなく新メンバーを加入させてのであった。コレに関しては賛否両論激しかったけれども、その後のアルバム、再来日公演(実に20年ぶり!)後は多くのファンを納得させるだけの結果を出せたのではと思う。
わたしは再結成後に渡英して現地で彼らを観ている。その後もう一人オリジナルメンバーのベーシストが脱退してしまったので、これまたラッキーだった。もう二度と観られないと思っていた彼らのライヴをまたこうして待てるなんて、それだけで生きてて良かったレベルの幸せだ。
2008年にこれまた29年ぶりの彼ら名義のニューアルバムがリリース。しかも日本盤も出た。だが、それよりも前にネットで聴いていたわたしはテンション低かった。彼らを否定したくなかったけれども、これをかつての彼らの、あの緻密な世界観とメロディ、コーラスワーク、アレンジにむせび泣いた過去の名作を出した彼らの名前でリリースされるのは正直違うと思った。当たり前だけれど、ヴォーカルが違うしギターも違う。全く別のバンドとしてならば、それなりに受け入れられただろう。彼らが活動してるのは嬉しい。だがしかしこれは。まあとにかく聴き込んでから答えを出しても遅くはない。いや、答えは決まっているし受け入れることしか出来ない。どんなカタチであれ、彼らを待つコトが出来るのは幸せなことだった。もう20年前の、突然かき消えてしまった悲しくて納得がいかない騒動はこりごりだ。まあ何だかんだあったけれど、その後はスルメのごとく、このアルバムの魅力をわたしは思い知ることになるのだ。だって彼らが作ったモノだ、駄作なわけがないのだ。
そんなわたしの葛藤とは裏腹に、このアルバムはかつてのファンや新規のファンからはかなり好評だったのだ。何だか嬉しいような意外なような、ほっとしたような。叩かれるよりはずっとずっと嬉しかった。来日公演が決まり、新旧入り乱れたセットリストのライヴはやっぱり素晴らしかった。音響は悪かったけど。

と、ここまでが今回の日記の前提なのだけれど。
三年五ヶ月ぶりの新譜。やはり、聴いたそばから湧き上がる感動!ワクワク感!うわああああああ何じゃこりゃあ!わたしも一緒に連れて行ってよぉぉぉぉ!というような高揚感は無いけれど、聴き終わってから何となく安心したような不思議な気分になった。前のアルバムを作った彼らの次の音として納得したというか。80年代の彼らはもう居ない。わたしはやっと納得できたんじゃないだろうか。新メンバーのライヴをけっこう観ていたくせに、今になってやっとかい。
さすがに今作は前作と違って、ベースがきちんとしたベーシストが弾いているのでより土台がしっかりしているし、ドラムがこんなに耳に入ってきたのはファンになってから初めてかもしれない(笑)。キーボードワークが冴えてる七色に光ってるのはまあ、当然として(笑)。メロディアスで聴きやすい変拍子、威張りくさってないテクニックがさらにこなれてきて、よりポップな仕上がりとでも言うのだろうか。バンドとしては初のコンセプトアルバムということらしいけれども、そのテのバンドにありがちな10分超えるような大作はなくて、とにかく全体的に聴きやすくなっていると思う。

もう彼らは今のメンバーでの世界観を築こうとしている。今後もずっと。寂しいけれど否定したくない。出来れば彼らを好きでいたい。彼らの作り出す音楽を好ましく感じていたい。いや、好ましくないモノを作るわけがないんだけれど。何度も何度も聴き込んで、体に染み込ませていきたい。いつか彼らの故郷の町でライヴが観たい。いや、絶対観に行ってやる。で、ビッグサプライズだよぴよ子(;´Д`)ってまた言わせるんだ(笑)